妊娠中の心配事はむくみだけではありません。むくみは前項で述べたような、むくみ解消法を使えばよいのですが、もっと怖いのが妊娠中毒症と言っていいでしょう。妊娠中毒症とは、以前はタンパク尿あるいは、体のむくみだけでも医師からは妊娠中毒症であると診断されていました。
しかし今の新しい定義によれば、「妊娠中にタンパク尿、高血圧、むくみという症状の中で一つ、もしくは二つ以上の症状があり、しかもこの症状が妊娠による偶発的な合併症ではないもの」となっています。
妊娠高血圧症候群という妊娠中毒症のひとつの症状とその原因ですが、妊娠高血圧症候群になってしまうと、血管の中の内皮細胞が壊されていきます。そうなってしまうと、血管の中でも毛細血管というのは主に内皮細胞によってできているため、本来ならば血液の中に溜めておくべき水分を、血液中に留めておけず、その水分が血流に乗ることができないまま停滞してしまい、その結果それがむくみになって現れるのです。
この原因となるのは妊娠による女性ホルモンのバランスが変化し、もしくは貧血や食事による塩分・カロリー過多、または運動不足から起こる新陳代謝の低下など、いろいろと考えられてはいますが、妊娠高血圧症候群の原因というのは、実はまだ特定されておらず、はっきりとはわかってないのが現状です。
妊娠による変化に対して、なかなかうまく対応できない母親に、この様な症状が現れることが多いと考えられ、妊娠により引き起こされる妊娠中毒症と言われています。